ChatGPTで自社は紹介されているか、生成AI時代の集客対策

ChatGPTで自社は紹介されているか、生成AI時代の集客対策

はじめに

「ChatGPTに『富山でおすすめの〇〇は?』と聞いたら、自社の名前は挙がるだろうか」——最近こう考える経営者が増えています。実は海外の調査で、生成AIとの会話がその場でサイト訪問につながるケースはごくわずかで、多くの人は会話の中で知った名前を後から自分で検索して訪れることが分かってきました1。つまり生成AIは、いきなり集客するチャネルではなく、「思い出してもらうきっかけ」を作るチャネルへと役割を変えつつあります。この変化に富山の中小企業がどう備えるべきか、具体的に整理します。

なぜAIは「知っている名前」しか紹介してくれないのか

生成AIは、会話の中で名前を挙げる対象を選ぶとき、すでに広く知られている事業者を優先する傾向が強いことが分かっています。大手が会話内で言及される割合と、実際にサイト訪問につながる割合はどちらも高い一方、知名度の低い事業者は言及されても訪問にはほとんど結びつきません1。これは検索エンジンの順位づけとは異なる仕組みで、AIは「間違いなく実在し、信頼できる」と判断しやすい名前を優先的に紹介しているためです。つまり、AIに正しく紹介してもらうための土台は、日頃からの情報発信の積み重ねと、外部から見て「実在が確認できる」状態を整えておくことにあります。

富山の中小企業が今日からできる3つの備え

コンテンツを大量に増やすことよりも、すでにある情報を正確に整えることの方が効果的だという調査結果も出ています。実際、ネット販売における別の調査では、商品情報を機械が読み取りやすい正確な形で整備している店舗は、AI経由で訪れた人の購入率が2倍高かったという結果もあります2。地域の中小企業でも同じ発想で取り組める対策は次の3つです。

  • Googleビジネスプロフィールの情報を常に最新・正確に保つ:営業時間・住所・電話番号・業種カテゴリのズレをなくす。AIはこうした基本情報を信頼度の判断材料に使います。
  • 自社サイトに「何をしている会社か」「強み・実績」を明記する:あいまいな表現ではなく、対応地域・取扱品目・創業年数などを具体的に書く。
  • 社名・屋号の表記を全チャネルで統一する:SNS・求人サイト・業界名簿などで社名表記がバラバラだと、AIが同一事業者だと認識しにくくなる。

まとめ

生成AIはもう「クリックしてサイトへ誘導する」道具ではなく、「名前を思い出させ、後で本人が検索する」きっかけを作る存在に変わりつつあります。この流れに乗るために必要なのは、目新しいAI対策ではなく、Googleビジネスプロフィールや自社サイトの基本情報を正確に整えるという、地味だが確実な準備です。まずは自社名でChatGPTに聞いてみて、紹介のされ方を確認するところから始めてみてください。


この記事はAZALLYが執筆しました。

Footnotes

  1. Scrunch社が2026年2〜6月に実施した、AIとの会話とその後のサイト訪問を分析した調査。“Only 1.1% of news publisher visits come directly from AI: Study” (Search Engine Land, 2026-08-13) https://searchengineland.com/news-publisher-visits-from-ai-study-484851 ↩ ↩2

  2. Shopify社2026年第2四半期のコマースデータより、AI経由のショッピングセッションと構造化データの効果に関する調査。“Shopify: AI referrals up 197%, but organic search still leads traffic” (Search Engine Land, 2026-08-13) https://searchengineland.com/shopify-ai-referrals-up-organic-search-leads-traffic-484962 ↩